コロナビザ(Covid-19 Extension)とは?
コロナビザとは、便宜上呼んでいる通称でCovid Extensionと呼ばれたりもしております。
◆ コロナビザの特徴
- VISAではなく、『特別滞在延長措置』※ 後ほど詳細説明
- 60日の滞在延長が可能
- 申請可能期間内なら何度でも延長可能 ※ 様々な規制が増えている
- 滞在延長なので滞在期限日から60日延長が可能 ※ V ISA保有者はVISAキャンセル日からの延長
そもそもタイのイミグレーションHPでも、日本大使館でも公式な情報がほとんど公開されていないのです!
理由はいかにもタイらしいのですが、
タイではもともとコロナ規制以前のVISAの切り替えや新規取得の場合、タイ国外のタイ大使館(領事館)にてVISAを取得するのが通例でした。
そのため、タイに数十万人いる外国人が隔離政策の開始と共に国外に容易に出ることができなくなり、VISA問題が出て参りました。その解決策として、
『何回でも更新可能な60日滞在延長措置としてCovid Extensionを制定』
ただ、コロナビザは当初すぐに終わる予定(もちろん隔離もすぐに終わる予定)でしたが、コロナが収束せず、コロナビザ自体も何度も終了のアナウンスがされ、その都度急遽延長を繰り返してきました。※ 今回5か6度目の延長決定
2〜3ヶ月に1回程度再延長を繰り返してきたため、正式な規定を作らないままズルズルと2年近く続いている状況です。
そのためイミグレからの公式発表(法制定)も日本大使館からの正式な発表も、ないまま現在に至るのです。
コロナビザの申請方法と申請基準に関して
※ 過去のコロナビザの申請基準や概要に関して
2021年の6月以前まではコロナビザはものすごく簡単に取得可能で、バンコクのイミグレで申請フォームを記入し、写真を添付し。1900B支払うだけで即日取得可能なものでした。その後タイでもコロナが蔓延し本格的なロックダウンが施行され、なんとイミグレーション自体もほとんどの窓口や部署が閉まる緊急事態となってしまいました。
それが原因でバンコクのイミグレは業務過多、申請者増、スタッフ減の大混乱に陥り、ほぼ業務停止状態となってしまったようです。そのため7月8月くらいからバンコクのイミグレでは、申請窓口でコロナビザ申請者をシャットアウトするために規制を一気に厳しくしました!
具体的には、下記のような対策をイミグレ主導(バンコクのみ)で開始⬇︎ ※ コロナビザ以外も申請が難しくなりました。
- バンコク在住者のみしか申請させない方針に変更
→前回の延長がバンコク以外の場合、無条件で申請拒否に
- 担当官の裁量次第で取得の可否を決定(少しでも不備があれば、何かしら理由を付けて申請拒否)
- 申請期限の3日前からしか受付しない方針に変更(現在は撤廃されております)※ 現在は通常だと15日前から
- 現在ビザ保有者は該当VISAのキャンセル証明や退職証明などが必要なケースもあり
- バンコクで更新した方であっても、半年〜1年以上滞在を続けている人は申請拒否されるケースもあり(担当官次第)
◆ 2021年12月1日現在のコロナビザの申請基準と申請書類
※ 弊社で実際に遭遇したケースやイミグレ職員からの実際の話を元に作成しております。
<個人での申請必要書類>
- パスポート原本
- パスポートのコピー(IDページ、直近のスタンプ)(サイン必須)
- TM6(Departure Card )※無いと少々大変
- 申請フォーム ※イミグレで受け取り可能
[TM7 : 一時滞在許可申請(60日延長)]
[STM.2 : 滞在許可における同意書]
[Acknowledgment of Overstay 同意書] - TM30(住居オーナーによる外国人居住報告書)
- 証明写真2枚
- 日本大使館からの承認レター(発行してくれない場合あり)※長期滞在者の場合必要
- VISA保有者はVISAのキャンセル証明(要らない場合もあり)
- 申請費:1,900 THB
<個人での申請基準> ※ 弊社で担当する場合とは異なります。
- 前回のスタンプが必ずバンコク(チェーンワッタナ及びムアントンタニのイミグレ)で押されている事
→バンコクに住所変更手続きを行い、TM 30を取得し直して申請しても門前払い(経験済み)
- 直近の入国におけるタイ滞在歴が1年未満(1年以上となると理由を聞かれ断られる可能性あり ※担当官次第)
- 直近の入国後のパスポートにオーバーステイ歴が無い事(オーバーステイがあるとバンコクでは申請拒否されます)
- 現在正規でビザを保有している方の場合、理由が明確にわかる正式なキャンセル証明が必要なケースあり
<入国直後の場合>
COEまたは直近ですとタイランドパスにて入国された方の場合
バンコクのイミグレーションで申請可能ではありますが、下記項目に注意
- バンコクのイミグレでは30日延長が先に優先されます。(バンコクで押されたスタンプが無いため)
→次回60日延長可能となります。
- 12月現在は必要ありませんが、今後ワクチン証明や滞在可能期間をカバーする保険証明が必要になる可能性もある(未確定)
※ 日本大使館や在日タイ大使館などの情報で、タイランドパスでの入国後は延長が出来ない旨が書いてあるという指摘もございましたが、弊社で実際に担当している通り、申請可能です。※ ただ、弊社で申請を行ったのはバンコク以外のイミグレです。→バンコクのイミグレでは事前申請ができないのと、先に30日延長が必要なため、まだ該当するケースの方がいないはずです。
→万が一バンコクで延長出来なくても、弊社で延長可能です!
<弊社で申請する場合の基準>
基本的に誰でも申請可能です!申請書類は、パスポートと写真のみで可能。
※ 注意点
- 完全代行の場合バンコク外での取得となります。
- バンコクで取得する場合、同行なら可能(条件に合う方の場合可能)
- ビザ保有者はビザのキャンセルが必須(キャンセル日程の調整が必須)下記解説を参考に
- ボランティアビザ保有者に関しては、別途ボランティアビザのキャンセルが必要(特殊なキャンセル)
よくある質問への回答
2021年現在のイミグレ状況や出入国のオペレーションを加味して考えると、下記の通りになります。
- 50歳以上の方:
→今すぐにリタイアメントビザを推奨 ※資産無しでも可 - 50歳未満の方:
→出入国が更に緩和されるまでは『コロナビザ取得で最長2022年5月初めまで延長措置』が間違いなくベスト!出入国が緩和されるまでコロナビザは継続する見込みです。 - 今すぐに就職してビジネスビザ及びワーパミが欲しい方:
→バンコク以外でVISAを取得している場合非常に難しくなります。是非お気軽にご相談くださいませ。 - 今すぐに長期VISAが欲しい方:
→不可能ではありませんが、現状申請費用も高額になり取得難易度も上がります。どうしても欲しい方はご相談くださいませ。
これは非常に多い質問なので、しっかりと把握が必要です!
タイの滞在に関するパスポートのスタンプの規定は下記の通り
◇ 滞在延長スタンプの特徴
- 再延長時は次回の滞在期限からの延長期間となるので、期限前の事前申請可能
下記のようなスタンプ
ノービザ入国後の30日延長とコロナビザ60日延長が対象となります。
◇ VISAスタンプの特徴
スタンプを押した日からキャンセル日までの期限が滞在延長より優先となる。
下記のような写真
現住所は変更にはなりません。ただ次回の申請をバンコクで行う場合、バンコクが独自の規制でバンコク外のパスポートを受け入れなくなっているので、注意は必要です。
2021年12月現在ですと、バンコク以外の延長スタンプ及びVISAスタンプから、バンコクのスタンプに変えることは通常の窓口では不可能。※ いずれ規制緩和される可能性はあり。
まずは皆様が気になるデメリットからご紹介します。
◆ バンコク以外のイミグレで申請するデメリット
- 次回ご自分で申請したい場合に、バンコクでは申請出来ない。※ 一度出国すればバンコクで簡単に処理可能。
上記1点のみとなります。
なので、バンコクで次のVISAを必ず申請しなければいけない方などは注意が必要ですが、それ以外の方は気にする必要はございません。
◆バンコク以外のイミグレで取得するメリット
- 必要書類が圧倒的に少ない
- 申請が非常に通りやすい
- 何度でも延長可能
※ 結論を申し上げると、次回VISA取得時期が決まっていて、個人でVISA申請する人はバンコクで申請が必須。申請が通らなければ、個人での次回VISA取得は困難。
それ以外の方はバンコク外でノーストレスで取得するのがおすすめ。
可能です!
様々なHPや日本大使館、在日タイ大使館などの情報など錯綜しており混乱している方も見受けられます。
これはタイ政府及びイミグレーションの公式な見解がないためです。
実際現在のVISAの規定は大まかにしか決まっておらず、タイ国内の各イミグレーションに任せている状況です。
なので正解は『イミグレ次第』となります。弊社では実例を元にご説明及び対応させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。